デジタルデータと終活のすゝめ

デジタル社会と新たな遺品

相続財産と言えば、「お金」「家」「土地」「株」等が真っ先に思い浮かぶと思います。
遺言書を作成する際には、こちらを中心に考えられるかと思います。

デジタル社会の現代では、多くの方がスマートフォンやパソコンを持ち歩き
昨今では、ネットバンクやネット証券口座をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ほんの数十年前まではなかったサービスが
当たり前のように私たちの生活に浸透してきているのです。

FacebookやLINEなどのSNSを利用することで
遠方の友人と簡単にコミュニケーションを取れるようにもなりましたね。

また、アマゾンや楽天をはじめとしたネットショッピングサイトもご利用されていませんか?

icloudやonedrive、googledriveのようなクラウドサービスのお陰で
個人でも大量のデータを持つことが容易となりました。

もしあなたが亡くなったら?

持ち主の方が亡くなると、ご家族の方に「デジタル遺品」として託されることとなります。
パスワードが分からず、適切に整理することができないことも少なくありません。

音楽の定額配信サービス(AWA,LINE MUSIC,Apple Music…)
動画の定額配信サービス(hulu,Netflix…)
定期購読サービス(アマゾン定期便、雑誌の定期購読…)
有料のクラウドサービス

上記のような自動更新されるサービスをご利用で、クレジットカードや口座で自動支払いにしている場合は
解約しない限り料金が発生してしまうでしょう。
クレジットや口座を解約していても、サービスは自動解約とはならず、「未払い」となる可能性も。

ご家族のために

人が亡くなると、残されたご家族には、相続をはじめ多くの手続に負われます。
また、「デジタル遺品」は、サービス会社によってご遺族に引き継げるもの・引き継げない等手続が異なり
これらを調べるだけでも疲弊してしまうでしょう。

生前にご自身の「デジタル遺品」を整理されてみてはいかがでしょうか。
エンディングノートや、ノート等にリストを作成するだけでも負担が軽減されると思います。
(もちろん、保管場所は伝えてあげてくださいね。)

そもそも何が「デジタル遺品」になるか分からない。
というような場合にはそこで終わりにせず、一緒に確認してみませんか?