3.11からもうすぐ7年②

前回は、私が3.11で帰宅難民となったお話をしました。
今回は、帰宅難民を経験して感じたこと等をお伝えできればと思います。

帰宅難民を経験して

いつ何が起きるのか分からない状況で、周りに顔見知りの人がいるのは大変心強かったです。
単身世帯の方でも、普段から地域の方と交流をし、何かあったときに知り合いがいると、不安も和らぐかと思います。

ただ、職場の人は家族ではありません。
1夜でしたが、プライベートな空間はなく、多少のストレスを感じていたと思います。

震災が起きると、飲食料・電池などは買い占められてしまいます。
常日頃からカップラーメン1つ、カロリーメイト1つでも自分で備えておくことが必要だと感じました。
以後、バッグには携帯の充電器などを持ち歩くようになりました。

このような地震が起こると、安全のため、エレベーターの使用も禁止となります。
そうなってしまうと、階段移動を余儀なくされます。
普段から階段の昇り降りや歩く習慣をつけ、体力をつけておいた方が良いかと思います。

東京都帰宅困難者対策条例

3.11では、およそ515万人の帰宅困難者が出た一方、歩いて帰られた方も多く、歩道が人で埋め尽くされていました。

このような状態では、消防や警察などの救急対応が遅くなってしまうことから、都の条例では、事業者に発災後の一斉帰宅などは避け、安全な事業所等にとどまることや3日分の水・食料・必要な物資等の備蓄が努力義務とされるようになりました。

大規模災害が発生すると、首都圏にお勤めされている方の多くは、事業所で待機することになるでしょう。

事業者のみなさまは、備蓄品が足りているか・賞味期限が切れていないか等の日々の点検を。
個人のみなさまも、少しの食料や携帯の充電器・バッテリー等を備えてみてはいかがでしょうか。

最後に

災害の被害を減らすには、自分の身は自分で守る「自助」・周囲の人と助け合う「共助」・行政による助け「公助」の精神が大切だと言われています。

1人でも多くの方が助かるように府中市民のみなさんと交流し、「共助」が出来ればと思っております。
何か良い機会がありましたら、お声掛けください。